
家屋内に生息するダニの繁殖条件は温度20℃〜30℃・湿度60%以上とされ一年間の日本の気象条件の三分の一にあたります。個人的な考えとして、基本的に人は家屋の中で虫・ダニと共存していると考えられそのこと自体に問題はなく、 ある一定の場所に異常繁殖したこと・そのことが人に影響を与える事が問題 であると思います。ですから、こういったことが気になる場合は前もって畳屋さんや工務店さんに相談し、あらかじめ予防に繋がる提案をいただくのも一つの策だと思います。
一例として
・防かび剤を利用する(注意事項を聞いておく)
・防虫紙の利用をする。(商品によって有効期間・効能に違いがあります)
・畳表にイ草を利用しない。(イ草に比べ吸放水性が少ないためカビ防止になります)
・畳に使う床は藁床・藁サンド床を使うことを避けてみる。
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(参考・引用文献「住まいQ&Aダニ・カビ・結露」吉川 翠著・ダイケン工業「チャタテ虫の考察」など)
「たたみから粉のようなものが出る、または服に着く」のを防ぐためにもまず畳の目に沿って掃除機をあててやりましょう。掃除機でとれる染土を吸い取り、あとしっかりと水を切った雑巾でたたみ表を拭いてやります。
他の手段としてはたたみ表を拭く時に、「エタノール消毒液」を使うのも良い方法です。畳は湿気を嫌いますから、揮発性の高い「エタノール消毒液」なら余分な湿気を畳表が吸い取ることがなく衛生的です。
一例として
たたみ表の染土は一度ふき取っただけではたたみの目のあいだや裏側の泥まで全て取り除くことができません。
ですから生活の中で目についたり、服に付くようなことになればその都度マメに拭き取ってやりましょう。
そうすることで勝手に「畳」の衛生管理にもなりますし、文字通り部屋の掃除になります。
腰をかがめて手拭きするのが大変であれば、モップのような棒ずりにタオルを取り付けてたたみの上を拭いてみてはどうでしょうか?
いつも思う事ですが,すべての「物」に完璧・万能はないと考えます。その商品のどんな長所・利便性を優先させたかだけと判断いたします。
・「畳」を造ってもらった時点で畳屋さんがたたみ表をブラッシングする設備があるかどうか尋ねてみる。
・オプションでたたみ表に「樹脂加工」してイ草を加工して染土がつかない様にする。
・染土を利用しない人工表の様なもので「畳」を造ってもらう。
などがあり、
そういった場合、商品の長所・短所の説明を聞き、注意するべき点を理解しておくことです。
「色むら」の具体的質問
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畳を新しくして「たたみに色むらがある」要因として考えられることは (1)最初から全体に「色むら」があるように思える。 (2)一枚のたたみの端の方が真中と比べて色が違う。 (3)全体にシミがあるようにみえる。 (4)たたみの表面が「斑(まだら)」にみえる。 などの質問が過去あり、考えられる要因について回答・提案してまいります。 |
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イ草畳表の素材としての特徴として
「たたみから粉のようなものが出る、または服に着く」で記述したように、「畳表」は ドロ染めが基本 です。また、「イ草」は未加工農産物という規定の「草をただ乾燥させただけ」の 自然素材 です。一本の「イ草」を花ござのように二次的にインクで染め上げたものではありません。また、自然の草の先は日光によく当たり茶色くなりやすく土に近い所は日が当たりにくいので白くなりやすいものです。自然素材の「イ草」も例外ではありません。簡単に言えば「畳表」は自然の草に泥に浸けただけなのです。
自然の素材の特性をよく理解して・・
(3)、(4)の質問にたいする見解としては、「畳表」の表面に付いている泥の可能性がまず一番に考えられます。一度拭きとっても全てを取り除くことが出来ないので、こまめに時間を置いて拭き掃除しましょう。
(1)の質問に関する見解としては、国産表と輸入表とはいくらか染土・染色のやりかたが違いますが、「インク」で強く染色するものではないので、素材の生地がわかりやすい状態であるように思われます。イ草は同じ田圃で出来ても一本一本違うものです。 決して欠陥品ではありません。
(2)の質問については、上記した「自然の草」としての特徴による理由が大きく、また近年は 「安全・安心」の視点 から濃い目の染色インクで仕上げず自然な状態を強調する傾向にあります。よって昔よくいわれた「短い草を使用したから端の色が青くない」ばかりが理由ではないのです。
最後に
新しい「畳」にしてよく承る質問にお答えします。今回は
5.たたみに洗濯物を置いてあったところや、水やペットのオシッコでシミになったがとれない。
6.たたみに黒い筋があって取れない。
7.たたみのイ草に切れたところがある。
8.たたみの端の色が真中と違う。
9.たたみのランクが何となく低く感じる。
についてわかる範囲で回答・提案してまいります。
この(5)〜(9)の質問はすべてイ草の特徴、または「畳表」の制作過程に起因するものです。
原因・要因として
(5)は「イ草」という天然素材に起因する部分で、イ草の「緑色」は木の葉っぱにもある「葉緑素」とよばれるもので、部分的に「水分」や「熱」を加えるとこの「葉緑素」がそこだけ早く分解して色が変色したと考えられます。
(シミや付着物ではないと判断されるため、その部分を除去することは不可能で周りの色がその部分にそろうまで待つしかないと考えられます。)
(6)は「畳表」を流通させる上で梱包をすることによって折りたたんだ「折り目」が原因の場合が多く、例えば紙を折ったときに付く「筋」の様なものです。
(梱包が緩いと荷崩れの心配などがあるため、流通上の安全性を優先しています。また普通に使用していれば「筋」に見える部分はイ草が大気中の水分を含み他の箇所と同じになります。)
(7)は「畳表」を織機で打ち込む時にできるもので、どんな高級な「畳表」でも全くゼロには出来ないものです。
(イ草は乾燥させた「草」ですから他の繊維と比べてもろく、イ草が切れやすくその切れた部分だけを仕上げで切り取るように仕上げています。)
(8)は通常イ草を「畳表」に作るとき、イ草の先の部分はやや茶色気味で根本の部分はやや白っぽくなっています。これを交互に打ち込んでいく為、真中はより青く端は色が薄く仕上がります。
(全体をバランスよく作り上げるため、このやり方が標準です。)
(9)は、(8)のことが起因となり「イ草」の焼け方も端から色落ちしやすく、また染色も最近では染料の濃度を薄くするため「イ草」の色に一貫性が無いように見えランクが低くみえるようです。
(畳表のランクは見た目も品質の重要な項目ですが、そう見える要因や状況もたくさんありそのことだけで一概に判断できません。)
何を優先させたのか・・
流通においても、製作においても全てのものは「万能・完璧」なものはなく、必ず優先させなければいけない問題がありそれは一般的には標準、当たり前になり意識されにくいことですが、欠点は気になり欠陥に思えるものです。
「イ草」は農作物で自然のものです。一年間「畳」として利用するものを一年に一回の収穫のイ草で補います。その年の天候で去年と違うものが出来ますし、収穫量も違います。
最後に
一つひとつ違う自然のものを「一定の規格」・「ルール」で作り上げたものが「畳表」で、その素材の特性、特徴を化学的に変化させてあるものではありません。規格に基づく項目はたくさんあり、その条件によってランク(等級)が分類されます。