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よくある質問

畳を新しくして、よくある質問

新しい「畳」にしてよく承る質問にお答えします。
弊社の経験として「よくある質問」がいくつかあり、その例として、
  1.たたみにカビが生えた。
  2.たたみから虫が出た。
  3.たたみから粉のようなものが出る、または服に着く。
  4.たたみに色むらがある。
  5.たたみに洗濯物を置いてあったところや、水やペットのオシッコでシミになったがとれない。
  6.たたみに黒い筋があって取れない。
  7.たたみのイ草に切れたところがある。
  8.たたみの端の色が真中と違う。
  9.たたみのランクが何となく低く感じる。
10.半年、一年位で畳表が早く擦り切れた。
11.イ草の香りが以前のものより早くなくなった、又はなかなかとれない。
12.いつの間にか「畳」の端が反りあがった。
こういった質問が多いように思われます。こういった質問についてわかる範囲で一つ一つ回答、提案を用意していこうと思います。
まず今回は広く一般的に利用されている畳の素材構成についてお話します。
 
「天然イ草たたみ表」の品質に関する定義
 
たたみは季節、気温によって水分を蒸発させたり吸収したり、優れた吸放湿性を持っています。畳表のイ草は田んぼで刈り取った後、白土(染め土)で練り上げた水の中に浸けて乾燥させた未加工農産物(注1)です。この白土がイ草の水分を均一にし、変色を遅らせる保護材となり、イ草の独特の香りを作り出します。イ草は、乾燥機で摂氏50〜60度の中、約14〜15時間かけて乾燥させ、水分を約15%以内に仕上げた商品です。ですから、加熱殺菌処理ができたと判断できる安全な商品といえます。イ草は自然の「草」をただ乾燥させただけのものですから、その特性をご理解いただきご利用いただきますようお願いいたします。
 
(注1)未加工農産物・・・くだけて言えば、イ草のたたみ表はネギ・椎茸・スイカ等と同じ農作物で人間の手で人工的な加工がなされていないもの。基本的に「畳」に使用するたたみ表はこの「未加工農産物」に指定されたものが一般的です。ゆえにイ草の畳表に限って言えば、世間でいう「製造者責任」・「瑕疵担保責任」が適応されない部分といえます。ただし二次的な加工、例えば防かび剤の塗布・撥水加工・二次的(畳表が出来上がってから後)な着色はこの限りにありません。
 
新畳に利用する「たたみ床」とは
 
現在広く一般的に利用されている「たたみ床」は属にいう「建材用たたみ床」(JIS A−5914)でインシュレーション・ファイバーボードと呼ばれる木の軟粘繊維板で、代表的なものは中に断熱フォームを挟んであります。
完全な工業製品ですので、「シックハウス」の原因になるV・O・Cテストやダニの繁殖テストを行い、レベルの高い衛生・安全性を証明しています。

(1)たたみにカビが生えた。

今回は1.たたみにカビが生えた。についてわかる範囲で回答・提案してまいります。
 
部屋の換気をよくしておくこと、清潔を保つこと
 
たたみは優れた吸放湿性があるため、あまり部屋を利用しなくてもまめに掃除を心がけ空気の入れ替えなども行い、日光も取り入れるほうがよいでしょう。具体的な手段としては「畳」の上を乾拭きしたり、空調機(クーラー)を利用して部屋の除湿をする等がよいでしょう。
 
万が一カビが生えてしまったら
 
が一カビが生えてしまったら、あわてずにまず乾拭きをしてカビの除去をしてやりましょう。この時、カビの生えた所だけでなく、畳全体を乾拭きしてたたみの吸収した湿気を取り除いてやるようにします。次に薬局で売っているエタノール消毒液をタオルに浸してたたみ全体にアルコールを染み込ます様に拭いていきます。それから、クーラーや除湿器等があれば利用して室内の除湿をします。これらをしばらく続けてやることが大切です。カビが生えたことに気が付かずに放っておくと、カビを餌にする虫が寄ってきて異常繁殖する原因になります。
 
最後に
たたみは一番自然に近いゆえにカビが生えやすく、不快な思いをされるかもしれません。しかし、カビが生えるには高温・多湿等、9つの条件(注2)を満たさないと異常繁殖につながらないと言われています言われています。当然、カビが異常繁殖する環境が人間にとって快適なはずがなく、これはそこで暮らす人々へたたみがいち早くサインを出しているとも言えます。
正しい手入れを行い、快適なたたみライフをお過ごしください。
 
(注2)カビが生える9つの条件
・カビの発生には温度条件が必要です。
・カビの育成には酸素を必要とします。
・カビの胞子の発芽には水素イオン濃度(pH)が関係します。
・カビの成長には適度のを必要とします。
・カビの生命維持には栄養素となるものを必要とします。
・カビの繁殖条件として、自然の浄化、人手による清掃が
  繰り返されない所
・カビの繁殖条件として、紫外線にさらされない場所
・カビは表面が平滑で硬い材料は苦手で繁殖しにくい。
・カビは例えば防カビ剤のような発育阻害分子のある所は
  苦手です。
 
以上、9つのカビの育成条件をどれ一つ満足に満たさなければカビは発生、繁殖しません。
   (参考・引用文献「住まいQ&Aダニ・カビ・結露」芹澤 達著より)

(2)たたみから虫がでた。

今回は (2)たたみから虫がでた。 についてわかる範囲で回答・提案してまいります。
 
家屋内で見つかるダニ・虫
 
基本的に家屋の中には多くの種類のダニ・虫(家屋害虫)が人間と共存しているとされ、ゴキブリもその一つです。
過去、畳の上で見つかるダニの多くはコナダニ(しけ虫)といわれるもので最近畳に「建材床」を利用するようになってからは、チャタテ虫が目につくようになりました。チャタテ虫は主にカビを餌にして暗い所を好みます。 畳表にカビが生えたことに気付かずそのまま放置しておくと チャタテ虫が畳の上で異常繁殖する場合があります。だだし、原因はそういった虫が畳の中から孵化して出てくるのではなく、寄ってくると判断できます。
 
万が一虫が異常発生してしまったら
 
畳上でのダニ・虫の異常発生は絶対条件として、カビの発生と因果関係が深い場合が多いようです。 こういった場合もエタノール消毒液でカビの除去をして環境を改善してやることで異常繁殖をとめることが出来ます。
また、まめに掃除機をかけるなどして清潔にしてやることです。
その他の手段としては加熱殺菌(専門業者による)の方法もありますし、たたみの天日干しもずいぶん効果があります。
カビも虫の異常繁殖も、まずはたたみを湿気させないことが一番です。
 
最後に

家屋内に生息するダニの繁殖条件は温度20℃〜30℃・湿度60%以上とされ一年間の日本の気象条件の三分の一にあたります。個人的な考えとして、基本的に人は家屋の中で虫・ダニと共存していると考えられそのこと自体に問題はなく、 ある一定の場所に異常繁殖したこと・そのことが人に影響を与える事が問題 であると思います。ですから、こういったことが気になる場合は前もって畳屋さんや工務店さんに相談し、あらかじめ予防に繋がる提案をいただくのも一つの策だと思います。

一例として

・防かび剤を利用する(注意事項を聞いておく)

・防虫紙の利用をする。(商品によって有効期間・効能に違いがあります)

・畳表にイ草を利用しない。(イ草に比べ吸放水性が少ないためカビ防止になります)

・畳に使う床は藁床・藁サンド床を使うことを避けてみる。

ダニ ダニ

(参考・引用文献「住まいQ&Aダニ・カビ・結露」吉川 翠著・ダイケン工業「チャタテ虫の考察」など)

(3)たたみから粉のようなものが出る、または服に着く。

今回は (3)たたみから粉のようなものが出る、または服に着く。 についてわかる範囲で回答・提案してまいります。
 
原因・要因として
 
たたみから粉のようなものが出る、または衣服に付着する要因として考えられることは
(1)たたみ表についている染土のこと
(2)たたみにカビが発生している場合
(3)たたみ表が摩耗してイ草の繊維が服に付く場合
があり、ここでは(1)について回答・提案してまいります。
 
イ草はドロ染めが当たり前
 
畳表のイ草は田んぼで刈り取った後、染土(染め土)で練り上げた水の中に浸けて乾燥させただけの未加工農産物です。この染土がイ草の水分を均一にし、変色を遅らせる保護材となり、イ草の独特の香りを作り出します。また僅かな「鉱石」を使用することで畳表が明るく光って見える効果があります。「青畳」にすると部屋が明るくなりませんか?
ですからこの「ドロ染め」はイ草のたたみ表には必要不可欠なものといえます。
 
新畳のお手入れのしかた(染土を取り除く)

「たたみから粉のようなものが出る、または服に着く」のを防ぐためにもまず畳の目に沿って掃除機をあててやりましょう。掃除機でとれる染土を吸い取り、あとしっかりと水を切った雑巾でたたみ表を拭いてやります。
他の手段としてはたたみ表を拭く時に、「エタノール消毒液」を使うのも良い方法です。畳は湿気を嫌いますから、揮発性の高い「エタノール消毒液」なら余分な湿気を畳表が吸い取ることがなく衛生的です。
一例として

最後に

たたみ表の染土は一度ふき取っただけではたたみの目のあいだや裏側の泥まで全て取り除くことができません。
ですから生活の中で目についたり、服に付くようなことになればその都度マメに拭き取ってやりましょう。
そうすることで勝手に「畳」の衛生管理にもなりますし、文字通り部屋の掃除になります。
腰をかがめて手拭きするのが大変であれば、モップのような棒ずりにタオルを取り付けてたたみの上を拭いてみてはどうでしょうか?
いつも思う事ですが,すべての「物」に完璧・万能はないと考えます。その商品のどんな長所・利便性を優先させたかだけと判断いたします。

 

「畳」を造ってもらった時点で畳屋さんがたたみ表をブラッシングする設備があるかどうか尋ねてみる。

オプションでたたみ表に「樹脂加工」してイ草を加工して染土がつかない様にする。

染土を利用しない人工表の様なもので「畳」を造ってもらう。

などがあり、
そういった場合、商品の長所・短所の説明を聞き、注意するべき点を理解しておくことです。

(4)たたみに色むらがある。

今回は (4)たたみに色むらがある。 についてわかる範囲で回答・提案してまいります。

 

   

「色むら」の具体的質問

   

畳を新しくして「たたみに色むらがある」要因として考えられることは

(1)最初から全体に「色むら」があるように思える。

(2)一枚のたたみの端の方が真中と比べて色が違う。

(3)全体にシミがあるようにみえる。

(4)たたみの表面が「斑(まだら)」にみえる。

などの質問が過去あり、考えられる要因について回答・提案してまいります。

   

イ草畳表の素材としての特徴として

   

「たたみから粉のようなものが出る、または服に着く」で記述したように、「畳表」は ドロ染めが基本 です。また、「イ草」は未加工農産物という規定の「草をただ乾燥させただけ」の 自然素材 です。一本の「イ草」を花ござのように二次的にインクで染め上げたものではありません。また、自然の草の先は日光によく当たり茶色くなりやすく土に近い所は日が当たりにくいので白くなりやすいものです。自然素材の「イ草」も例外ではありません。簡単に言えば「畳表」は自然の草に泥に浸けただけなのです。

   

自然の素材の特性をよく理解して・・

   

(3)、(4)の質問にたいする見解としては、「畳表」の表面に付いている泥の可能性がまず一番に考えられます。一度拭きとっても全てを取り除くことが出来ないので、こまめに時間を置いて拭き掃除しましょう。

(1)の質問に関する見解としては、国産表と輸入表とはいくらか染土・染色のやりかたが違いますが、「インク」で強く染色するものではないので、素材の生地がわかりやすい状態であるように思われます。イ草は同じ田圃で出来ても一本一本違うものです。 決して欠陥品ではありません。

(2)の質問については、上記した「自然の草」としての特徴による理由が大きく、また近年は 「安全・安心」の視点 から濃い目の染色インクで仕上げず自然な状態を強調する傾向にあります。よって昔よくいわれた「短い草を使用したから端の色が青くない」ばかりが理由ではないのです。

   

最後に

   「イ草の畳」の長所は素材の性能、特性をそのまま「敷物」に活かし科学によって変化させていないところです。消費者に受けの良い「見た目」より、 自然のイ草の持つ「香り」・「色の効果」・「手触り」・「空気の清浄化」・「人工的に手を加えないことによる安心・安全」を優先させた形 といえます。1200年以上変わらない「イ草畳」の在り方はそこに物の真理があるように思えます。

(5)〜(9)畳を新しくして、よくある質問。

新しい「畳」にしてよく承る質問にお答えします。今回は
5.たたみに洗濯物を置いてあったところや、水やペットのオシッコでシミになったがとれない。
6.たたみに黒い筋があって取れない。
7.たたみのイ草に切れたところがある。
8.たたみの端の色が真中と違う。
9.たたみのランクが何となく低く感じる。
についてわかる範囲で回答・提案してまいります。
この(5)〜(9)の質問はすべてイ草の特徴、または「畳表」の制作過程に起因するものです。


原因・要因として

(5)は「イ草」という天然素材に起因する部分で、イ草の「緑色」は木の葉っぱにもある「葉緑素」とよばれるもので、部分的に「水分」や「熱」を加えるとこの「葉緑素」がそこだけ早く分解して色が変色したと考えられます。
(シミや付着物ではないと判断されるため、その部分を除去することは不可能で周りの色がその部分にそろうまで待つしかないと考えられます。)

(6)は「畳表」を流通させる上で梱包をすることによって折りたたんだ「折り目」が原因の場合が多く、例えば紙を折ったときに付く「筋」の様なものです。
(梱包が緩いと荷崩れの心配などがあるため、流通上の安全性を優先しています。また普通に使用していれば「筋」に見える部分はイ草が大気中の水分を含み他の箇所と同じになります。)

(7)は「畳表」を織機で打ち込む時にできるもので、どんな高級な「畳表」でも全くゼロには出来ないものです。
(イ草は乾燥させた「草」ですから他の繊維と比べてもろく、イ草が切れやすくその切れた部分だけを仕上げで切り取るように仕上げています。)

(8)は通常イ草を「畳表」に作るとき、イ草の先の部分はやや茶色気味で根本の部分はやや白っぽくなっています。これを交互に打ち込んでいく為、真中はより青く端は色が薄く仕上がります。
(全体をバランスよく作り上げるため、このやり方が標準です。)

(9)は、(8)のことが起因となり「イ草」の焼け方も端から色落ちしやすく、また染色も最近では染料の濃度を薄くするため「イ草」の色に一貫性が無いように見えランクが低くみえるようです。
(畳表のランクは見た目も品質の重要な項目ですが、そう見える要因や状況もたくさんありそのことだけで一概に判断できません。)


何を優先させたのか・・

流通においても、製作においても全てのものは「万能・完璧」なものはなく、必ず優先させなければいけない問題がありそれは一般的には標準、当たり前になり意識されにくいことですが、欠点は気になり欠陥に思えるものです。
「イ草」は農作物で自然のものです。一年間「畳」として利用するものを一年に一回の収穫のイ草で補います。その年の天候で去年と違うものが出来ますし、収穫量も違います。


最後に

一つひとつ違う自然のものを「一定の規格」・「ルール」で作り上げたものが「畳表」で、その素材の特性、特徴を化学的に変化させてあるものではありません。規格に基づく項目はたくさんあり、その条件によってランク(等級)が分類されます。

 

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